アンチエイジングの絶対に知っておくべき2つの説とは?現役医師が簡単に解説します。
アンチエイジングとは老化を科学する学問です。
人は誰でも年をとっていきますが、みんな年をとりたくないものです。
不老長寿というのは人類の永遠の夢であり昔からアンチエイジングの基礎となる概念はありました。
しかし、少し前までアンチエイジングという概念は医学界では不可能なことあるいは研究が難しいこととされてきました。
なぜだと思いますか?
それは一言でいえば「複雑」だからです。
年を取るということは長年の様々な原因の積み重ねであり、科学するのは難しいのではないかとされてきました。
人によって年を取るスピードが違います。それは遺伝子的に、あるいは生活習慣や食生活、人生の途中での病気の有無など様々な因子に基づいて年を取るスピードは規定されています。
しかし、近年になって少しずつですが加齢のメカニズムというのが解き明かされてきました。それは様々な偶然の産物であったり、あるいは積み重ねられた理論の結果であったりしましたが、少しずつ人間はアンチエイジングに向かって歩んできたのです。
それはズバリ!抗酸化ストレスとカロリーリストリクション仮説です。
何じゃそらという感じだと思いますが、順を追って説明していきたいと思います。
よく細胞がダメージを受けるという言葉を聞きますが、細胞のダメージとはどういうことでしょう?
ここでは「細胞」とはどういうものかということを考えていきます。
細胞とは人体の最小構成単位です。一生のうちで細胞がずっとそのままかというとそういうわけではなくて、細胞というのはある一定の条件を満たすと剥がれ落ちたり、新しい細胞にとって代わります。
これが細胞のダメージです。
ですが、細胞のダメージがあり細胞が脱落すると細胞は減りっぱなしとなるでしょうか?
答えは違います。細胞はそのたびに分裂を繰り返し、細胞の総量は変わらないように努力します。しかし、細胞も無尽蔵に細胞分裂できるわけではありません。
なので徐々に細胞が疲れてきて、細胞分裂できなくなって、やがて老化していきます。
では老化を防ぐためにどうしたらいいでしょう?
それは・・・・
細胞のダメージを防ぐことです!
細胞分裂の回数自体は遺伝子で決定されているので細胞のダメージを防ぐことでアンチエイジングができます。
では細胞のダメージの仕組みを考えることでダメージを防ぐ方法を考えることができます。
細胞がダメージを受ける原因の一つに酸化ストレスがあります。
酸化ストレスとは体が活動する(代謝する)過程で酸素を消費しますが、そこから細胞を酸化させる物質が生成され、細胞を障害することです。
酸化ストレスの原因は普通に生活しているだけで生じるだけでなく、喫煙や暴飲暴食、不眠など体に悪いといわれる習慣では大体原因となります。
では酸化ストレスを防ぐためにはどうしたらよいでしょうか?
もちろん酸化ストレスの原因を避けることは大切です。
ただ、避けることのできないストレスももちろんあります。そんな方に朗報です!
抗酸化物質というものが存在するのです!
それは具体的にはビタミンA、C、Eやルテイン、ゼアキサンチン等です。
これらはフルーツや野菜などに多く含まれ日々の生活の中でも比較的簡単に摂取できます。
さらに抗酸化物質はアンチエイジングに効果があるだけでなく、美肌効果や、眼精疲労予防などたくさんのうれしい効果があります。
食べ物からの摂取が難しいという方は、サプリメントも販売されています。サプリメントは比較的簡単に摂取することができるのでかなりおすすめです!
カロリーリストラクションってあんまりなじみのない言葉ですよね・・・
詳しくは以前に記事を書きましたので下記参照!
カロリーリストリクションとは簡単に説明すると摂取するカロリー量を減らすことで老化スピードを遅くするということです。
先ほど細胞のダメージを軽減するのが抗酸化ストレスというお話はしました。
ではカロリーリストリクションはどこに作用するのでしょうか?
先ほどのお話を思い出してもらうと老化とは細胞のダメージから細胞分裂につながりやがて老化につながるという話でした。
カロリーリストリクションもやはり細胞のダメージを軽減する方向に働きます。
カロリーを制限することで細胞の代謝を落とし、結果的にアンチエイジングを行うという方法です。
肝心のカロリーリストラクションの方法ですが・・・
キーワードは腹八分目です!
長期的に腹八分目の食生活を送ることで老化を阻止しましょう!
いかがでしたでしょうか?
アンチエイジングの基本となる考え方を紹介させていただきました。
今後も随時アンチエイジング情報を紹介させていただきます。