紫外線の悪影響。白目が黒めに入ってくる?あなたは大丈夫ですか?
翼状片ってご存知でしょうか?
まったく聞いたことないという方も多いはず。
医師でさえ知らないという人もかなり多いです。
でも普通の人でもよくみると結構翼状片の人をみかけます。
これって実は紫外線がとても影響しているんです。
今回は翼状片の原因や症状、対策、治療法について簡単にわかりやすく解説したいと思います。
翼状片は上の画像にもあるように白目の結膜という皮のようなものが黒目の、正確に言うと角膜という部分に侵入してくるためにおこる病気です。
原因もちゃんとわかっています。
実は紫外線に当たりすぎると翼状片になりやすいといわれています。
例えば・・・・
テニスやゴルフなどの屋外でのスポーツをする人を週に1回は必ずする人
土木作業など仕事が屋外の人
そういった生活を10年や20年の単位で長期間続けていると翼状片の発症を促進します。
まず第一に目の異物感。つまりゴロゴロした感じや乾燥感、そして翼状片が進むと角膜をゆがめることで乱視が進み物の見え方がぼやけます。
これは翼状片が、本来つるっとしている角膜の表面に侵入していることで表面がでこぼこになります。そうなるとその凸凹が瞬きのたびにこすれてゴロゴロしたり、涙が十分目の表面に行き通らず目が乾燥します。
また、さらに凸凹が進むと凸凹を通して物を見ることになり、目の中に入ってくる光が凸凹のせいで乱反射します。
しかし、同じ症状でもほかの病気の可能性ももちろんありますので一度は眼科の専門医に診断してもらうようにしましょう。
上に書いたのは一般的な翼状片の症状ですが、翼状片にはときに炎症と呼ばれる体の防御反応が出る時があります。
これは瞬きで翼状片がこすれ続けることで翼状片が刺激をうけ、翼状片が腫れたり、充血してきます。こうなると目薬による治療が必要となりますのでこれもまた病院への受診をお勧めします。
翼状片は初期のころは経過観察です。とくに初期のころは症状もなく少し見た目が気になる程度なので、我慢できれば経過観察となります。
次に症状が出てくる場合は状態に合わせて目薬をすべきでしょう。
乾燥感がある場合は、ドライアイ用の目薬をさすべきですし、充血や、腫れがあれば消炎の目薬をさすべきです。
ですが、最終的には手術によって翼状片を取り除く必要があります。
手術の適応は物が見づらくなった時です。
翼状片は基本的に進行することはあっても自然によくなることはないので物が見えづらくなった時点で手術をお勧めします。
簡単に言うと黒目に入ってきている白目の皮を黒目からはがして切り取り、正常な白目の皮で縫い合わせます。
もしグロテスクなビデオをみても大丈夫というのであれば、YOUTUBEなどで「翼状片 手術」と検索してもらえれば実際の手術の画像を確認することができます。
手術の麻酔は目薬の麻酔で行うので意識はあります。
手術時間は翼状片の状態によって幅広く前後しますのでなんともいえません。おおむね1時間以内に終わることが多いです。
痛みはそこまでありません。目の手術と聞くとものすごく怖いと思いますが、そこまで心配しなくてもいいようです。
ただ、手術の後に長期間目薬をささないといけないので注意が必要です。
翼状片は紫外線が原因で起きることが多いと上の方で書きました。
ですので予防法もサングラスをかけるのが一番効果的です。
欧米の人も外に出るときは常にサングラスをかけていますよね。あれは別にかっこを付けているわけではなくてちゃんと意味があるんです。欧米人は色素が薄いので目の中の光を調節する虹彩の色素もすごく薄いです。なのであまりに日差しが強いところでは目の奥に紫外線が当たり、目の奥が障害されたり、翼状片になりやすくなります。
それを防ぐ意味でサングラスをかけるという文化が根差しているんですね。
では日本ではどうでしょうか?
日本ではサングラスを外で着用していると、昔は変わった人という印象がありました。もしかして、田舎育ちの私だけかもしれませんが・・・・
ただ、最近ではファッションのため、また紫外線の目への影響を気にしてサングラスをかける人が増加しています。
なのでサングラスをかけることに昔ほど抵抗がなくなっているように思います。
みなさんはどうでしょうか?サングラスをかけることに抵抗はありますか?
少しでも目への紫外線の影響を考えるならサングラスをかけてみてください。
いかがでしたでしょうか?
紫外線と目の影響について記載させていただきました。
よく日焼けのことが言われるけど翼状片など目にも影響があるということがわかっています。
みなさんもこれからの長い人生のことを考え紫外線との付き合い方について一度向き合っていただければ幸いです。