ロングスローディスタンスが今注目されている理由。
ロングスローディスタンスという言葉をご存知でしょうか?
LSDと略されていますが何かの薬物みたいですね、、、
でも全く真逆なのです!
ロングスローディスタンスとはランニング中のペース配分に関する考え方です。
みなさんランニングのペースについて考えたことはありますか?
何キロ走るとかの目標を決める方は多いと思いますがペースに関してはしんどくないギリギリとか軽く汗が流れる程度とかかなり曖昧なペース配分しかしてない人もたくさんいると思います。
この記事ではランニングのペースに関して少し考察したいと思います。
ロングスローディスタンスの端的にいうと体に負荷が少なくより効率的に脂肪を燃焼することができます。
そんな夢のような走法があるの?
あるんです。
走るペースを早くすれば当然疲れますよね。
それだけでなく、正しい姿勢で走らないと膝への負荷もかかってきます。
膝への負荷は短期的にも長期的にもいいことは全くありません。
なのでゆっくり、負荷の少ないペースで走ることが大切です。これがロングスローディスタンスのスローにあたる考え方です。
では、ロングの方はどうでしょうか?
もちろんスローな分だけ体への負荷も少ないのですが、その分肝心の脂肪燃焼には効果が薄いです。
なのでそれを距離で行おうとする考え方です。
ロングスローディスタンスを考える上で避けて通れない考え方があります。それは、有酸素運動と無酸素運動の関係です。
よく言葉を聞くと思いますが、実際にどんな運動を言うのかわからない方も多いと思います。
これには心拍数が多いに関連しています。
心拍数というのは体の現在の状態を表す重要なパロメーターです。
医学用語でバイタルサインと言います。
つまり体に負荷がかかったり体が臨戦態勢になると体の様々な臓器が酸素を必要とするのでその酸素を補うために心拍数が上がります。
運動の負荷が上がれば上がるほどどんどん心拍数は上がっていきますが、ある一定以上になると体が必要とするエネルギーを賄えなくなります。本来脂肪を燃焼させてエネルギーを得ていますが、エネルギー源が脂肪からタンパク質に変わったりします。
これが有酸素運動と無酸素運動の境目となります。
当然普通の人は脂肪を燃焼する目的で走ることが多いので適切なペースを維持できないと運動してもあまり狙った効果を得られないという事態になります。
もちろん有酸素運動には指標があります。
それは心拍数で評価することができます。
細かいことは飛ばして
(200-年齢)✖️0.6
という計算式を計算してみてください。
これが有酸素運動と無酸素運動の境目となります。
この式で得られた心拍数よりも低い心拍数を運動中に維持することで有酸素運動を行うことができます。
そして、この心拍数になるような適切な運動量がロングスローディスタンスなのです。
スローな分だけ体への負荷が少なく心拍数の増加を抑えられますが、これだけでは効果が薄いので、長距離を走ることによって負荷の不足を補います。
ここまで読んでくださった皆さんならきっとロングスローディスタンスを実践導入することは簡単だと思います。
次はその次のステップの話をしたいと思います。
ロングスローディスタンスは続ければ続けるほど同じ距離を同じペースで走っても体が負荷に耐えられる体となっていきます。
そして自身の体にとって十分な負荷ではなくなっていきます。
そんなとき距離をあげるべきかペースをあげるべきか悩む時がくると思います。
まずはペースを上げてみましょう。
距離を上げると心拍数よりも先に筋肉疲労がピークに達する可能性が高く、心肺機能の増強と脂肪燃焼という観点からはあまり効果的ではないからです。
ペースを上げるというのは、同じ距離を1時間で走り切っていたのを10分短くして、50分で走るといった具合にしてみることです。
そうしてみることでより脂肪が燃えやすく、なおかつ引き締まった体を得ることができます。
いかがだったでしょうか?
今巷で話題のロングスローディスタンスですが、いくつかのポイントに注意することで驚くべき効果を上げることができます。
実際に僕自身も実践してみて身体的な能力の向上だけでなく、精神面でも気持ちが前向きになり、理論以上の効果を実感できています。
ぜひみなさんも素晴らしいジョギングライフを過ごしてみてください。