細かいことはいいからどの水飲めばいいの?現役医師が厳選するお水5選
水選びって難しいですよね。水道水でいい?それともミネラルウォーターを買う?
たくさんありすぎてよくわからないという方も多いはず。
そもそもミネラルウォーターにはたくさん種類があり、農林水産省の品質ガイドラインによって厳密に定められています。
なので、国によって保障されたミネラルウォーターを安心して飲むことができます。
ではガイドラインの内容を抜粋したいと思います。
ナチュラルミネラルウォーター
ナチュラルウォーターの中で自然の状態でミネラルが溶け込んだもの
加熱処理をおこなっていないもの
ナチュラルウォーター
特定の水源から採水された地下水を濾過、沈澱、加熱いずれかの殺菌を施したもの
ミネラルウォーター
複数の地下水を混ぜるか、地下水に人工的にミネラル分を微調整、添付したもの
ボトルドウォーター
上記三つに当てはまらず、食品衛生法に基づく殺菌処理がなされた水
【参考】 ミネラルウォーター類の品質表示ガイドライン |農林水産省
こんなことかかれても結局よくわからない・・・。
おすすめだけ教えて!という方!焦らないでください。
今回は、これらの3種のミネラルウォーターを比較するときのポイントやテーマ別のオススメをご紹介していきます。
ミネラルウォーターは大きく2つのポイント「硬度」「pH値」によって、味わいや特徴などが変わります。
硬度
みなさんは、水に硬度があると知っていますか?
水が固い柔らかいということではないですよ(笑)
硬度とは、水1,000mlの中に含まれているミネラルのうちカルシウムとマグネシウムの合計含有量を表した指標である。
WHO(世界保健機関)の基準では、硬度が120mg/L以上の水を硬水といい、120mg/L未満の水を軟水といいます。
硬度の違いによって、水の味わいや特徴などに違いが出てきます。
ミネラルウォーターを比較するうえでは、とても重要なポイントになります。
pH(ペーハー)値
pH(ペーハー)値とは、水の酸性・中性・アルカリ性のレベルを0~14の段階で表した値の事です。
中性のpHは7.0であり、7.0より低くなれば酸性に、高くなればアルカリ性となります。
私たちの身体は、部位によって酸性やアルカリ性の違いがあります。
肌 | 弱酸性 |
---|---|
体内 | 弱アルカリ性 |
ミネラルウォーターもそれぞれpH値が違い、私たちの身体への影響も変わってきます。
pHによって体のどこになじみやすいかというのが決まっています。
なので、このポイントもミネラルウォーターを比較するときには外せません。
ここでは身近なミネラルウォーター20種を硬度とpH値に分けて比較してみました。
それぞれかなり違うんですねというくらいしかわかりませんよね。
これからこの図を活用するためにミネラルウォーターで大事な「硬度」と「PH」がどの値ならあなたに合っているかを考えたいと思います。
比較するポイントとして硬度を挙げましたが、硬水と軟水ではメリットが大きく異なります。
硬水のメリット
硬水のメリットとしましては
- ミネラルが豊富
- ダイエット・スポーツ時のミネラル補給に適している
- 妊婦さんのカルシウム補給に良い
- パスタを茹でる時やお肉の煮込み料理に適している
硬水はミネラルが不足しがちな日本人にとって、手軽にミネラル補給が出来るのでとても便利です。
また水分補給をするとともにミネラル補給ができるので、ダイエット中の方や運動をされる方に適したミネラルウォーターです。
しかし気を付けていただきたい事は、日本の水のほとんどが軟水です。
いきなりミネラル分が高い硬水をたくさん飲んでしまうと、人によってはお腹を崩してしまう可能性もあります。
初めは様子をみながら飲んでみてください。
軟水のメリット
軟水のメリットとしましては
- 口当たりが軽くてまろやか
- 飲みやすい
- のどごしが柔らかい
- 赤ちゃんの授乳に適している
- だしを使う和食に相性ピッタリ
- お茶や紅茶などの香りをより引き立ててくれる
軟水は日本人が慣れ親しんでいる水ですから、どんな方でもすっきりと飲める水でしょう。
また軟水はまろやかで癖が無いため、料理に使うと素材の味わいや香りを引き出してくれるオススメのミネラルウォーターといえます。
テーマごとにおすすめのミネラルウォーターをご紹介していきます。
健康にオススメのミネラルウォーター
ミネラルウォーターは、代謝を上げてくれるサポートをしてくれます。
身体に必要なカルシウムやマグネシウムなどのミネラルが、バランスよく含まれているので健康に効果的といわれています。
また、ミネラルウォーターを飲むことで血のめぐりが良くなり、疲労回復に一役かってくれるかもしれません。
富士山のバナジウム天然水 【軟水/中性】
富士山麓のおいしい天然水 【軟水/中性】
この2つに含まれているバナジウムという成分は、現代人の不規則な生活をサポートするミネラルとして話題になりました。
カラダ思いの天然ミネラルとして、日々、研究が続けられています。
【参考】 「バナジウムとは?」|アサヒの健康水 富士山のバナジウム天然水
3-2. 美容にオススメのミネラルウォーター
お肌表面の角質層はたんぱく質でできているため、美肌維持には代謝が欠かせません。
この代謝をあげることを助けるためには、水を飲むことが大事となります。
また私たちの体の約60%は水分で出来ているので、良質なミネラルウォーターを飲む事は美容にも効果的なんです。
硬水は、ミネラルが多く含まれているのでデトックス効果があります。
体内の毒素を出すデトックスは、肌荒れの改善などの効果があり、美容には欠かせません。
さらに軟水の場合は、髪にやさしいので洗髪につかうとキシキシしないで、美しい髪を保ってくれます。
エビアン(evian) 【硬水/中性】
エビアンは日本人に不足しがちなミネラルであるカルシウムとマグネシウムのバランスに優れている硬水です。
カルシウムは骨や歯を丈夫にし、マグネシウムはカルシウムの働きを助けて血流を整える働きがあるといわれています。
また硬水は癖があり飲みにくいとされていますが、エビアンは比較的飲みやすく、軟水に慣れた日本人でも無理なく飲み続けることができます。
さらにこだわりたい方にはこちらがオススメです。
エパー(HéPAR) 【硬水/中性】
初めて見たという方も多いのではないでしょうか。
エパーはミネラルが豊富で硬度がなんと1,849という超硬水です。
現在、日本で買えるミネラルウォーターの中で硬度がNO.1のミネラルウォーターです。
エパーに含まれるサルフェートという成分は、北欧で便通をよくしたり新陳代謝を高める作用があるといわれています。
そのため採水地のフランスでは、キレイなマダム達に愛されています。
フィジーウォーター(FIJI) 【軟水/中性】
フィジーウォーターに含まれるシリカという成分には、コラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸、コンドロイチンなどをつなぐ働きがあり、美容に効果的であるといわれています。
【参考】 キレイを作る天然水 フィジーウォーター|フィジーウォーター
世界最高水準のシリカ水|フィジーウォーター
アイランドチル 【軟水/中性】
アイランドチルはフィジーウォーターと同じくシリカが含まれており、97mgと豊富となっております。
海外ではビューティーウォーターとも呼ばれてますので、あなたのキレイをサポートしてくれるでしょう。
【参考】 アイランドチル|アイランドチル
3-3. ダイエットにオススメのミネラルウォーター
ダイエット中は「食べない」「飲まない」をついつい実行しようとしてしまいますよね。
そんなことはカラダにいいわけがありません。
たとえダイエット中であっても、カラダに必要な水分やミネラルの補給は不可欠です。
水ダイエットという言葉がある通り、水とダイエットの関係はとても密接です。
そもそも太ってしまう原因のひとつに、代謝が悪くなってしまっていることが挙げられます。
代謝が悪くなると、知らぬ間に老廃物がたまり、便秘や脂肪がつきやすい体質になってしまいます。
つまり効果的なダイエットのためには
- 不足しがちなミネラル分をちゃんと摂取すること
- 代謝を上げること
がとても重要となります。
そこでオススメしたいミネラルが豊富な硬水のミネラルウォーターはこちらです。
コントレックス(contrex) 【硬水/中性】
コントレックスは、日本の天然水に比べると高度が非常に高く、ミネラルも豊富となっておりコントレックス500mlで牛乳1本分のカルシウム、アーモンド10粒分のマグネシウムを0カロリーで摂取することができるんです。
それによってエネルギーの燃焼効率が良くなり、便秘解消やデトックス効果を得られます。
代謝の促進にも効果的なので、痩せやすい身体づくりを助けてくれます。
【参考】 「コントレックス」は女性のキレイをサポート。|コントレックス
ペリエ(perrier) 【硬水/中性】
ペリエは、炭酸入りのミネラルウォーターですので、ダイエット時の空腹感をまぎらわせる効果があります。
キンキンに冷やした水の場合、代謝機能を下げてしまい、ダイエット効果も半減してしまいます。
常温で飲むことが理想的です。
さらにこだわりたい方にはこちらがオススメです。
クールマイヨール(COURMAYEUR) 【硬水/中性】
クールマイヨールは、水分やミネラルが不足しがちな、ダイエットを意識する女性におすすめです。
3-4. 赤ちゃんでも飲めるオススメのミネラルウォーター
原則として赤ちゃんに飲ませてあげるミネラルウォーターは、硬度が100mg/L以下の軟水を選ぶようにしましょう。
また離乳食を始める生後5~6ヶ月頃までは、母乳やミルク以外の飲み物はまだ必要ありません。
ミネラルウォーターをそのまま飲ませるのではなく、粉ミルクにして飲ませてあげましょう。
赤ちゃんは、内臓も未発達のため硬水のミネラル分を消化しきれず体調を崩す可能性がありますので、控えましょう。
そこでオススメしたいミネラルウォーターはこちらです。
いろはす 【軟水/中性】
クリスタルガイザー 【軟水/中性】
南アルプスの天然水 【軟水/中性】
3つともほとんどのコンビニやスーパーで売られています。
硬度も30程度と市販されているミネラルウォーターの中でも赤ちゃんに適したミネラルウォーターといえます。
3-5. 硬水を飲みたいけど抵抗がある人にオススメのミネラルウォーター
日本人は軟水に慣れ親しんでいるので、硬水を飲み続けたいけど飲みづらさを感じて断念してしまう方や味に癖があって嫌いという方も多いのではないでしょうか。
そんな方に硬水だけど飲みやすいこちらがオススメです。
ボルヴィック(Volvic) 【軟水/中性】
日本でも有名なボルヴィック。
硬度が60と、日本で売られている軟水の中では比較的に硬度が高いミネラルウォーターです。
いきなり硬水を飲む前にボルヴィックで硬度が高めの水に慣れてから、硬水に挑戦してみてはいかがでしょうか。
ヴィッテル(Vittel) 【硬水/中性】
ヴィッテルは硬水の中でも比較的にくせの少ないミネラルウォーターです。
硬水に抵抗がある人は、一度ヴィッテルから飲み始めて慣れていきましょう。
いかがでしたでしょうか。
みなさんのミネラルウォーター選びに参考になりましたでしょうか。
ミネラルウォーターを選ぶポイント
- 硬度(軟水、硬水)
- pH値
この2つのポイントでミネラルウォーターを比較するとミネラルウォーターの特徴がわかります。
私たちにとって、手軽に飲めるミネラルウォーターは貴重な存在です。
さまざまな種類、特徴があるからこそ、比較し、自分が飲むミネラルウォーターをこだわってみませんか?