現役医師によるアンチエイジング探求

現役医師がアンチエイジングの方法について医学的に考えてみた。

Hello!Anti-Aging

現役医師によるアンチエイジングの医学的考察

寝る子は若返る?睡眠とアンチエイジングで大切な5W1H

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寝る子は育つは間違い?

 

 

成長期までは寝る子は育つは正しいです。

 

大きくなるためには適切な時間に適切な睡眠をとることは子供が身長を伸ばしたり、体の発達を促すうえでかなり重要です。

 

なぜなら睡眠中には成長ホルモンや、交感神経、副交感神経を刺激するホルモンなど様々な物質が体を刺激することで体の成長を促しています。

 

では成長期の後にはそのような物質はでなくなるのでしょうか?

実はそんなことはありません。

成長期の後もそれらのホルモンは常に分泌されています。しかし、成長期を過ぎるとホルモンの量が調節されたり、体自体が適応して体の成長が止まってしまうのです。

 

しかし、睡眠中に分泌されるホルモンは体を成長させる以外にもアンチエイジングに効果的な様々な効果があるのです。

 

つまり、「寝る子は若返る」です!子じゃないかもしれないですけど笑

 

 

睡眠中のホルモンとアンチエイジング

 

 

まずは成長ホルモンですが、成長を促すだけでなくストレスを低下させる効果があります。

成長ホルモンが最も多く分泌されるゴールデンタイムは22時~2時です。

なかなか22時に寝る人は少ないかもしれないですが、なるべく早く寝るほうが成長だけでなくストレス低下の面でも効果的です。

 

次に副腎皮質ホルモンです。

これは別名「抗ストレスホルモン」とも呼ばれており、ストレスに対して体が強くなるように全身の様々な臓器に働きかけます。

副腎皮質ホルモンは一日のなかでホルモンの量がかなりかわります。

ですがいつも同じ時間にホルモン量が上がるかといわれるとそういうわけではなく、少しずつ時間がずれていきます。

人の体の体内時計は25時間とかいろいろ言われていますが、やはり厳密に同じ時間にというのは無理があるようです。

 

そこで体は睡眠をとることで体の体内時間をリセットし、ホルモンの分泌の時間をなるべくリセットするようにしています。

 

なので不規則な生活をしていると体に負担がかかり、リズムが狂って、結果としてストレスに弱い体になってしまうのです。

 

 

睡眠の5W1H

 

 

5W1Hとは「いつ(When)、どこで(Where)、だれが(Who)、なにを(What)、なぜ(Why)、どのように(How)」という6つの要素です。

 

5W1Hは睡眠にも少しだけ応用が利きます。

まずいつ(When)ですが、これは先ほどの成長ホルモンの話でもあったように22時~2時までですのでこの時間は睡眠をとるにしましょう。

また人間はレム睡眠とノンレム睡眠を繰り返します。レム睡眠とノンレム睡眠は簡単に言えば体と頭の睡眠は別々に行われているということです。

 

なので、両方の睡眠が均等にとれるようにしなければなりません。それぞれの睡眠は90分ごとに入れ替わりますから3時間の倍数で睡眠をとることが妥当だと思います。

 

結論でいえば私のお勧めは21:30-6:30が一番理論上いいのかなと思います。

 

次にどこで(Where)ですが、これは自宅でしょう。どこでも寝られるという人もいますが、心理的にはなるだけいつも同じ環境で寝ることで睡眠の妨げとなる要素を配乗することがいいように思います。

 

だれが(Who)自分です。(笑)もっと言えば周りに人がいるとリラックスしづらくなるので自分一人だけのほうがいいでしょう。

 

どのように(How)というのはいつと同じくらい重要です。

まずは寝具を整えましょう。

 

枕、ベットカバー、布団

体を包み込む寝具は一晩の間あなたの体と接しています。材質についてもう一度こだわってみましょう。枕の高さもこだわってみたことはありますか?

いろいろとこだわるポイントはありますが、なるべく体に違和感を与えないような環境を整えてください。

 

 

まとめ

 

睡眠とアンチエイジングで大切な5W1Hについてまとめてみました。

良質な睡眠は健康な生活を支えるだけでなくアンチエイジングにも効果的です。

睡眠に気を付けて少しでも幸せなライフスタイルの助けになれば幸いです。