現役医師によるアンチエイジング探求

現役医師がアンチエイジングの方法について医学的に考えてみた。

Hello!Anti-Aging

現役医師によるアンチエイジングの医学的考察

仕事とストレスとアンチエイジング

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人生の中で大半を占める仕事

 

人によって様々な仕事についていると思います。

 

仕事というのは本当に不思議で人が仕事を選んだのにいつのまにか仕事が人を作るといった経験をしたことはないでしょうか?

 

しかし、ヒトの人生に大きな影響を与える仕事だからこそ、一歩間違えば仕事は多大なストレスとなります。

 

ストレスはご存知の方も多いと思いますがアンチエイジングの大敵です。

 

では今回は仕事とストレスの付き合い方を考えてみたいと思います。

 

 

 

 

突然ですけどストレスがたまると肌の調子が悪くなることはありませんか?

気のせい?いえいえ・・

医学的にも十分考えられることです。

 

ストレスがたまると体の中ではどのような状態になっているのでしょうか?

ストレスは体のホルモンバランスを乱します。

ホルモンとは体の血圧や発汗、循環血液量や尿量といったものから、気分や精神状態まで様々な因子に影響を及ぼし、体のバランス(ホメオスタシス)を調整するものです。

 

例えばストレスで体のホルモンバランスが乱れると交感神経や副交感神経といった自分で意図的に調節することのできない自律神経がバランスを失い消化管の機能が低下します。すると必要な栄養素を摂取できなくなります。その結果、肌の元となるたんぱく質が必要量摂取できなくなったり、肌の細胞の水分含有量が低下につながります。

 

また消化管機能の低下はビタミンCやEなどの抗酸化物質吸収も妨げるためアンチエイジングの大敵です。

 

 

ストレスを制する方法~仕事におけるストレスとは~

 

ストレスというのは身体的ストレス心的ストレスに分けることができます。

 

身体的ストレスとはどちらかというと少しいい意味で用いられることが多いように思います。

 

運動をした後など筋肉が消耗し、血圧が上昇し、心負荷がまし、体が負荷を受けることで体を構成する組織が破壊、分解、再構築され、より強いからだへと進化していきます。

 

 

心的ストレスも適度な緊張であれば身体的ストレスと同じように思考の活性化や精神強度の向上につながると思います。

 

しかし、心的ストレスは多すぎても少なすぎてもいけません。また、人によって心的ストレスの器は異なります。

 

心的ストレスが少ないと思考することが少なくなり、脳がなまった状態となります。

例えば、仕事人間だった人が定年退職後に認知症が悪化することがあるといったことですね。

 

逆に心的ストレスが多すぎる場合は、うつ病などの「心が疲れた」状態になることもあります。

 

では心的ストレスの一番の原因とは何でしょうか?

 

それは人間関係です。

 

皆さんも胸に手を当てて考えてみてください。

今までの人生の中で喜怒哀楽の感情が強く出たとき、その感情の動きがあった原因はおそらく人間関係によるものだったはずです。

 

 

 

仕事×人間関係=ストレス アンチエイジングするためには?

 

仕事を行う以上必ず人間関係は発生します。人間関係を伴わない仕事というのも存在するかもしれませんが、基本的には人間関係なしでは仕事というものは成立しません。

 

しかも、仕事というのは損した得したということを本質的には求めています。なので仕事の中で一方が損をし、一方が得をするという状態に人間関係がさらされたとき必ずストレスが発生します。

 

それが積もり積もることで人間関係そのものが修復不可能なほどのダメージを受けてしまうということも十分ありうる話です。

 

では人間関係から生じるストレスを改善し、アンチエイジングするためにはどうすればいいでしょうか?

 

 

仕事から生じるストレスを取り除く

 

結局のところ仕事から生じるストレスを完全に取り除くことはできません。

人間関係がある以上、ストレスは必ず発生してしまいます。

 

ここで私が考えるアドバイスとしてはとりあえず肩の力を抜いてリセットしましょう。

 

少し肩の力を抜いて15分でもいいから空を眺めてみる。

 

少し仕事を休んで映画を見に行ってみる。

 

少し仕事を辞めて遠くに旅行に行ってみる。

 

そんなの無理って思うかもしれないですが、一歩踏み出す勇気があれば案外何とかなるものですよ。

 

まとめ

 

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最後は少し投げやりな感じになってしまいましたが、いかがでしたでしょうか?

毎日いろいろな方が私のもとに病気の相談に来ますが、一歩を踏み出した方は以外にも何とかなる方が多いです。

皆さんも仕事のストレスで疲れを感じたとき少し立ち止まって考えてみてください。