現役医師によるアンチエイジング探求

現役医師がアンチエイジングの方法について医学的に考えてみた。

Hello!Anti-Aging

現役医師によるアンチエイジングの医学的考察

今注目のアンチエイジングと目に関する知っておきたい豆知識~老眼編~

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世の中には目のトラブルでお困りの方も多いはず・・・。

眼精疲労、ドライアイ、老眼、白内障・・・

今回は目とアンチエイジングを語るうえでかかせない老眼に関して様々なことを考察していこうと思います。

 

老眼って?年を取るとみんななる?

 

老眼とはどんな状態か簡単に言うと目の調節機能が年とともに衰える状態です。

元々人によって目のピントが合う距離というのは決まっています。遠視の人は遠くですし、近視の人は近くにピントが合っています。しかし、それだけでは不便なので目の水晶体という構造が目のピントを調節することで一つの距離だけでなく、遠くも近くも見えるように調節しています。ただ人間の目は近くを見るように調節することは得意ですが遠くをみえるように調節することは不得意なので近視の人は遠くが見づらいです。

ですが、年を取るとだんだんと目の調節機能は衰えていきます。なので、目本来のピントの位置のものしか見えなくなっていきます。

例えば遠視の人は近くの距離の新聞の文字や家事の時の手元が非常に見づらくなります。

 

老眼の合併症

 

老眼になるのと同時期に眼精疲労を自覚される方が多いのではないでしょうか?目の奥が疲れたり、頭が痛くなったり、肩が凝ったり、これらは眼精疲労の典型的な症状です。なぜ老眼から眼精疲労になるかを考えてみます。

老眼になると一つの距離だけがみえますが、ほかの距離はぼやけて見えます。しかし、自分の中では前はその距離が見えていたので調節機能をフルに使って物を見ようとします。調節機能をフルに使うと当然目は疲れていき眼精疲労となります。

 

老眼の治療

 

老眼を防ぐことは残念ながら現代の医療ではできません。程度の差はあれ、人間はみな老眼という状態になります。しかし、老眼に伴って起きる合併症を対症療法的に防ぐことはできます。

老眼に伴って起きる合併症は眼精疲労でした。眼精疲労にならないようにするためにはまずは何といっても原因となる調節機能の使い過ぎを予防することが大切です。

つまり、PCや新聞などの近点を長時間見ないようにすることです。近点をみたあとは15分くらい遠くを見ることが大切となります。

しかし、現代人は忙しく、つい休むのいうことを忘れがちです。その場合は眼精疲労の目薬や、サプリもあります。眼精疲労に対してはいろいろな対処法があるので状況にあわせて治療を行うことが大切です。