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現役医師によるアンチエイジング探求

現役医師がアンチエイジングの方法について医学的に考えてみた。

Hello!Anti-Aging

現役医師によるアンチエイジングの医学的考察

現役医師が感じる本当に必要なアンチエイジング

 

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[http://Freepikによるデザイン]

 

アンチエイジングとは日本語に直訳すれば加齢に対抗するという意味です。

人はみんな必ず年を取っていきます。年を取るとともに外見が変化するだけでなく体の中の様々な臓器、あるいは精神状態も変化していきます。

私は、現役の医師です。

これまでの日々の診療の中で老若男女様々な方たちを診察してきました。その中で年齢と比較して身体的にも精神的にもかなり健康あるいは若い人たち、逆に年を取っている人達がいることに気づいていました。しかし、気づいていただけでその差の原因について医学的に考察したことはありませんでした。

そういった背景があり今回アンチエイジングに関して医学的立場から真剣に考えてみることにしました。

 

アンチエイジングと健康の考え方

 

アンチエイジングと健康というものは概念的に少し異なるように思います。

 

抗老化医学(アンチエイジング)とは、人間の本来の姿、本来の寿命、至適な状態に心身ともに持ってゆく事を目的とする、医学及び周辺科学をも含む集学的医学である。 その根底は検査学診断学・従来医学を含む。範囲は一般診療科目全部、運動生理学栄養学+東洋医学美容外科美容皮膚科エステアロマハーブ補助栄養学代替補完医学音楽芸術など多岐にわたる。

 

身体的・精神的・社会的に完全に良好な状態であり、たんに病気あるいは虚弱でないことではない。

 

私の中では健康は保つものアンチエイジングとはあらがうものという印象があります。人は生まれたとき、細かなことをかん上げなければ人生のなかで一番健康な状態の方が多いと思います。どこかの誰かがいっていましたが、人間は生まれた瞬間から死に向かって歩き始めているというのはまさにその通りです。

健康というのは年を取る中で幼いころのからだの状態を維持するもの。アンチエイジングは維持するだけでなくあらがう、つまりからだを今現時点よりも若返らせるという概念的な違いがあると考えます。

 

 

この記事を読んでくださっている皆さんが本当に知りたいことはアンチエイジングの方法のはずですね。

私が日々の診療の中でアンチエイジングに本当に必要だと感じることはバランスです。

心・技・体のどれがかけてもアンチエイジングは成功しません。すべてがバランスよくまじりあう中でそれらの化学反応によりアンチエイジングが出来上がっていくイメージです。

 

 

心とアンチエイジングって関連あるの?と疑問に思う方もいるかもしれません。

しかし、精神科領域の論文を見ると古くから心の在り方が健康だけでなくアンチエイジングと密接なかかわりがあるのがわかります。

医学領域ではプラセボという言葉があり、薬剤の効果の比較でも何の効果もない錠剤をプラセボ群として、調べたい効果のある薬と同じ条件で比較し検討します。

プラセボでも時々自覚症状だけでなく検査データでも改善する方が中にはいます。

理論上は体のメカニズムに干渉するようなことは起こらないはずですが、効くかもしれない新たな薬という「暗示」が体に作用した例といえるのではないでしょうか?

アンチエイジングに関しても同様で、80歳や90歳になっても社会とつながり、人と会話し、自分の役割を認識して日々を能動的に過ごしている方たちは、総じて身体的にも驚くほど健康です。

これがよく言われる心の若さなのでしょうか?

 

技と体

 

アンチエイジングにおける技と体とは、ライフスタイルです。

いろいろな場所で学んだ知識を技として自分のライフスタイルに実践し、体を整えるということです。

 

糖尿病という病気を例に挙げて考えてみましょう。糖尿病とは、食事から摂取した糖とそれを吸収するインスリンというホルモンのバランスが崩れて体の中の様々な臓器に障害をきたす病気です。

糖尿病の治療は病期の進行具合によって段階があります。進行するにつれて内服薬が必要になったり、インスリンの注射が必要になりますが、初期のころは食事内容の調整と運動がとても大切になってきます。

そして食事の見直しと運動を病院側から指導するだけで驚くほど糖尿病の状態がよくなる人がいます。

ライフスタイルは健康と密接に関係しているといういい例だと思います。

 

ではアンチエイジングに関してはどうでしょうか?この記事を見ている皆さんにはすでに周知の事実かと思いますが、食べ物を体内に摂取するということは、食べ物に存在する栄養素を取り込み、分解、吸収して体の一部分として再構成します。つまり、食べ物によって医学的に体の調子を整えることができます。また、もっと細かく言えば食事をとる時間によって体のリズムを整えます。これをサーカディアンリズムといいます。

また、運動をすることで交感神経を刺激し、体のあらゆる臓器に刺激を与えます。交感神経と副交感神経は交互に刺激しあい体の総合的なバランスを保っています。これをホメオスタシスといいます。しかし交感神経あるいは副交感神経のどちらかしか使っていない場合ホメオスタシスが崩れてしまいます。すると体内臓器が保っていた微妙なバランスが崩れてしまい不調をきたす原因となります。

なので、運動というのは適度に体のバランスを整え、メンテナンスをするという意味でかなり有効な「治療」と考えられます。

 

以上が、現役医師が考える本当に必要なアンチエイジングの基本の考え方になります。

これからアンチエイジングを志すすべての人たちの羅針盤になれば幸いです。